「中越大震災」ですか…

新潟中越地震>「中越大震災」と呼んで! 新潟県が要請

 新潟県は29日、新潟県中越地震について、今後独自に「新潟県中越大震災」と呼称することを決め、内閣府にも使用を要請した。深刻な被害を訴え、政府に特別立法の早期成立を迫る狙いがある。県の各種文書も新呼称に切り替える。
 今回の地震は、気象庁が先月24日に「平成16年(2004年)新潟県中越地震」と命名し、県も従ってきた。
 しかし、避難者がピーク時で10万人を超え、住宅の損壊も判明分だけで8万4000棟を上回る被害程度が実感できないとして、呼称の変更を検討していた。29日午前の庁議で「新潟県中越大震災」の呼称を正式に決め、公式文書やホームページ(HP)の記載も原則として新呼称を使用することにした。泉田裕彦知事は、公式の場で既に「大震災」の呼称を使っている。
 阪神大震災は、政府が発生翌月の95年2月の閣議で「阪神・淡路大震災」と正式に名付けた。新呼称は、阪神大震災を意識し、同等の復興支援を国に求める姿勢を強くにじませた。県幹部は「法整備に及び腰な政府をただす意味合いがある」と打ち明ける。
 地震の呼称について気象庁は、被害のニュアンスを加味しない。阪神大震災については、現在も「平成7年(1995年)兵庫県南部地震」の呼称を続けている。【鳴海崇】
毎日新聞) - 11月29日20時56分更新

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中越大震災ですか…
普及するのでしょうか。
わたしは別にそのとき現場にいたわけではないので、
何とも評価しがたい面はありますが、
震度、という観点から考えれば、阪神大震災とあまり違いがないような感じがしますし、
報道などで見る限り被害もかなり大きかったようですので、
中越大震災」という表現もそれ程違和感を感じるものではないような気がします。
地震の被害の深刻さをアピールするという価値はありそうな気がします。
ただ、この日本では、地震災害が襲ってきやすい地殻構造故
過去にも大きな地震は度々起きてきましたし、
それにより多くの地域が被害を被って来たわけですから、
それらとの整合性はかなり問題になると思います。
それに、最近の地震、特に阪神大震災以降の地震の震度は、地震計の数の増加により、
従来よりも少々大きく感じられることが指摘されていますので、
その辺も考慮に入れる必要があります。


大震災という表現は、非常に重い意味を持っているような気がしますので、
これを用いるためには十分な議論が必要だと思います。


将来は、「大震災」という単語をどういう状況のときに使うのか
ある程度基準が設けられるようになるのかもしれません。