任期9日間のための町長選挙がある。……79へぇ

町長選それでも必要? 任期10日前後 町民に疑問の声

 来年4月の合併直前に町長の任期が満了する宮城県豊里町瀬峰町で、町民から「多額の税金を投入して町長選を実施する意味があるのか」という疑問の声が出ている。4月1日に豊里町が「登米市」に、瀬峰町が「栗原市」へと移行することは決まっており、新町長の任期はわずか10日間前後となるためだ。これに対し、両町選管は「選挙を行わないと法律違反になる」として、通常通りに選挙を実施するという。
 任期満了日は、豊里町が来年3月22日、瀬峰町が3月19日。公選法によると、任期満了前の30日以内に町長選を実施しなければならない。豊里町では2月下旬、瀬峰町では3月中旬の実施が予定されている。
 その場合、新町長の任期は豊里町長が9日間、瀬峰町長が12日間と短い。選挙費用は無投票でも50万円から100万円、選挙戦になった場合は300万円から450万円になる見通し。
 「そんなに費用がかかるのに、合併直前に選挙をしなくても」という指摘もある中、瀬峰町選管は「法律上の罰則はないが、明らかな違反を行政が犯すことはできない」との立場を強調する。
 登米市栗原市の誕生に伴い、各町村は来年3月、閉庁式など最後となる節目の行事を予定している。「町の幕引きに、町長が不在という事態は避けたい」(豊里町幹部)という事情もあるようだ。
 合併直前の選挙について県選管、総務省選挙課とも「選挙をしなくてもよいとの規定はない」と口をそろえるが、「選挙をしなければならない」と明言もしない。
 選挙を実施するかどうか、あるいは町長の職務執行代理者を置いて「短命町長」を回避するかどうかは、各自治体の判断に委ねられているのが実情だ。職務代理者を置く方法については、両町選管とも「考慮に値しない」と、検討する考えがないという。
 合併目前に町長が死去した秋田県河辺町は今月17日、新町長の任期が短いとして町長選の実施を見送った。町長不在期間は助役が職務執行代理者を務める。町は24日の臨時議会で理解を求める。
 豊里、瀬峰両町とも、立候補の意向を表明した人はまだいないが、豊里は只野九十九氏(56)、瀬峰は山田悦郎氏(56)の両現職の立候補が確実視されている。
河北新報) - 11月24日7時4分更新

何だこれ、というのが正直な感想です。


本来行政の無駄を減らす、ということを大義名分としていた市町村合併のはずですが、
何故か日本のあちこちで市町村合併のための無駄が出てきているようです。


法律上は、やってもやらなくてもどちらでもよい、ということだそうです。
「町長不在期間は助役が職務執行代理者を務める」ことにより
あまりに期間が短ければ何とかする方法があるようですが、
町の担当者は、一応法律として決まっているからということで、
なぜか何としてでも選挙をやりたいようです。
でも、やっぱり、住民感情からすれば、無駄ということになると思います。


こういうことは、市町村合併が盛んになれば
全国各地で頻発することはだいぶ前から分かっていたはずですから、
全国レベルで、市町村合併を推進していく段階で
ある程度の住民が納得できるような指針が検討されてもよかったはずです。
選挙は日本の民主主義の基盤ですから、
事前にもう少し細やかな配慮があってもよかったのではないかと思います。
まぁ、今となっては後の祭りですが。