切り捨て御免!

郵便貯金>1円未満の利子、切り捨てへ

 日本郵政公社は27日、郵便貯金の利子の端数計算方法を変更し、05年4月から民間金融機関と同様に1円未満の利子をすべて切り捨てると発表した。1カ月定期貯金を中心に、預入金額を小口化して高利を得る“裏技”が広がっているため、これを封じる狙い。
 現在の郵貯は利子が1円以上だと1円未満の端数を切り捨てるが、1銭以上1円未満なら1円に切り上げて計算している。このため、例えば10万円を1000円ずつ100口に分けて1カ月定期(年利0.02%)にして毎月預け替えると、利子は計1200円になる。年利1.2%に相当し、本来の利率の60倍にあたる。この方法が過去に雑誌などで紹介されたことから利用が広がっていた。
 99年に郵便局窓口で定期貯金を小口化した貯金の受け入れが中止され、今年1月にはATM(現金自動受払機)での1カ月定期受け入れが中止されたが、過去の預け入れについては今も自動継続が可能。郵政公社によると、1カ月定期の残高は約7兆4000億円(4月末現在)で半分以上が1口1000円とみられ、この“裏技”による利子は年400億円を超えるとみられる。【位川一郎】
毎日新聞) - 9月27日21時41分更新

馬鹿にならない額ではありますが、何ともケチ臭い話です。


昔、消費税を「節税」するために、買うものを何回かに分けて精算する、という話を耳にしましたが*1
それにも匹敵するものがあります。
98円のものを5個買うとき、一度に会計すると
98×5×1.05=514.5 切り捨てで514円ですが、
バラバラに会計すると、
98×1.05=102.9 切り捨てで102円 
5個で 
102×5=510 合計金額510円となり、
4円浮く、といったものだったはずです。
たかが4円、と思うと無駄な気もしますが、
1円玉を拾うのに7円分のエネルギーを使う、といっている人もいましたので、
割に合わないような気もします。


でも、郵便貯金の裏技は、
この節税よりもだいぶ手間は少なくて済みそうではあります。


もっと高金利の時代、バブルの絶頂期だったら
こんなことは絶対話題にならなかったことでしょうねぇ。
金利が当たり前になった昨今を反映した話題と思います。


金利は人を執念深くするのでしょうか。


*1:今でもやっている人、いるんですかね?