モー大変なことになっています。

在庫一掃も覚悟 仙台の牛タン店、決意の七夕

 仙台名物の牛タン専門店が正念場を迎えている。牛海綿状脳症(BSE)発生後、米国産牛肉の輸入がストップして8カ月、各店は徹底した在庫管理と、豪州産の代用でしのいできた。しかし約200万人が訪れる仙台七夕まつりが、深刻な品薄状態を加速させるのは確実だ。各店は「観光客の期待は裏切れない」と在庫一掃覚悟で仕込みを続けている。

 仙台市内に7店舗ある「喜助」は、米国産牛肉の禁輸措置から間もなく、大量の米国産を確保した。数カ月前から、1人前の分量を減らしたり、従来は使わなかった牛タンの部位を利用したカレーなど新メニューを開発したりして、在庫の「延命」を図ってきた。
 大川原潔社長は「8月いっぱいは在庫で対応できそうだが、9月以降は豪州産への切り替えを考えなければ」と話す。

 東北農政局の推計では、全国の牛タンの年間消費量は4万9000トンで、約8%の4000トンが仙台圏に集中している。国内消費量の7割以上を占めた米国産が事実上、市場から姿を消して以来、豪州産が高騰し、キロ当たり500―550円の相場だったのが、現在は6倍の3000円前後にまで跳ね上がった。
 もともと豪州産を使用していた店でも、異常な高値に悲鳴を上げる。仙台市青葉区の「旨味太助」の佐野八勇店主は「採算が難しくなっている。パートを4分の1に減らして切り詰めている」と打ち明ける。例年、七夕期間中は普段の倍近い1日1200食を出すといい、「郷土料理として定着しただけに、BSEなんかに負けられない」との気概で乗り切る考えだ。

 他店も、調理法を工夫して米国産から豪州産に切り替えたり、とんかつやウナギ丼といったメニューを投入したりと、生き残りに懸命だ。もはや高級食材となった輸入牛タンに手が出ず、廃業や休業に追い込まれる店も出ている。
 「在庫がなくなり次第、店を一時閉める」。3月から昼の営業を取りやめ、客単価が高い夜だけ営業している青葉区の「牛たん料理『閣』南町店」は、こんな決意で七夕を迎える。経営者の渡部雅男さんは「米国産の在庫は8月中に底をつき、豪州産では今の味を維持できない以上、やむを得ない」と説明する。

 日米間の交渉の成り行き次第では、年内の輸入再開の可能性も出てきた。しかし、以前のように安くて十分な量の米国産牛タンが流通する道筋は見えず、七夕で華やぐ街とは裏腹に、牛タン業者の胸中は複雑だ。
河北新報
[8月4日7時3分更新]

牛タンが大変なことになっています。
とりあえず七夕の観光客の分は何とか確保できそうではありますが、
この分だと近いうちに在庫が尽きてしまいそうです。。
関係者の多大な努力によってここまで来たのですから、
何とか持ちこたえてもらいたいのです。


日米交渉が何とかうまく進むといいのですが…。
なかなか難しいんでしょうねぇ…。