人間の生命力というのは奇跡を起こすものです。

漂流6日、奇跡の生還=185キロ沖合いで救助−マレーシア

 【クアラルンプール4日時事】「アチェから流されてきました」−。インドネシアスマトラ島沖の地震で大津波にのまれた同国バンダアチェ郊外に住む主婦が6日間にわたって海上を漂流した後、沖合185キロメートルでマレーシア漁船に救助され、奇跡的に生還した。
 4日付の英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズによると、救助された主婦はマラワティさん(23)。マラワティさんは海岸近くの自宅で地震に遭い、近所のモスク(イスラム礼拝所)に夫と避難しようとした瞬間、大津波にさらわれた。その後、長さ1メートルのヤシの木につかまり海上を漂流。海面に浮かんでいた即席めんを食べるなどして飢えをしのいだ。
 津波発生から5日後の12月31日、アンダマン海でマグロ漁を終えて帰還途中だったマレーシア・ペナン島の漁船「宏翔8号」(45トン)が必死に手を振るマラワティさんを発見して救助。今年1月3日午後に同島に到着した。足にけがをしている程度で命に別条はないというが、一緒に津波にのまれた夫の行方は分かっていない。 
時事通信) - 1月4日23時1分更新

6日間、185キロですか。
俄には信じ難い話です。
よくもまあ生きて戻ってきたものです。
本人も助かったことを信じられないと思っているのではないかと思います。
しかも救助活動、というのではなく、偶然通りかかった漁船に助けられた、
というのもすごい確率と思います。


しかし、6日間で185キロも流されるとは…
こういう例もあるようですので、
この距離はそれ程不思議ではないのかもしれませんが、
やっぱり、仙台からなら宮古ぐらいまで流される計算ですから、
想像を絶する距離であることは確かです。


津波に流されたとき、遠ざかってゆく陸地は
彼女の目にどのように映ったのでしょうか。
そんな想像をしたくなります。


「夫」の方も奇跡的に助かっていることを祈ります。