食事中笑いをこらえきれなくなると…

「噴飯もの」という言葉があります。
例えば、「○○改革担当大臣の態度は噴飯もの*1」といった文脈で使われる、ということは
ここにあえて記すまでもないことですが、
うまい表現だなぁと思います。


噴飯、というのはもちろんおかしいものに対する表現ですが、
当然ながら、粘着テープで強引に顔の皮膚を吊り上げて
笑っているように見せる、というのでもありませんし、
テレビでお笑い芸人を見ながらゲラゲラ笑う、という感じのものでもないような気がします。


本来はあまり笑うのが好ましくないとされる状況で、
食事中、食べ物の入っている口の中の圧力が上昇するのを抑えきれなくなり
ついつい笑い飯を口から噴き出す、という様子がこの言葉から伝わって来ます。
まさに、「失笑」という感じでしょうか。
言葉の微妙なニュアンスを感じ、光景が思い浮かぶ言葉だと思います。


ただ、実際、食事中に口の中身を噴き出すことというのは
そんなにはないことのような気がしますが…。
だからこそ「噴飯」の価値があるのかもしれません。


*1:別に他意はありません。あくまで例です。