蔡倫以来の大発明になるかもしれません

 次世代の表示デバイスとして期待される電子ペーパー(ペーパーライクディスプレイ)。その未知の分野に夢を描くべく登場した新技術はあまたあるが、超低消費電力/インクのようなメモリ効果/フレキシブル性/動画も可能な応答速度/紙に近づくための低コスト化、といった“電子の紙”となるための高いハードルを超えることのできたデバイスは、残念ながらまだない。
 フラットパネルディスプレイの展示会「FPD International 2004」で、ブリヂストンが理想の電子ペーパーに限りなく近いといわれている「QR-LPD」を参考出展。実用化に向けて着々と進めている開発の成果を紹介している。
 QR-LPD(Quick-Responce Liquid Powder Display)を構成する材料「電子粉流体」は2002年3月に開発表明され、液晶に代わる画期的な電子ディスプレイ用表示材料として注目を浴びた。ITmediaでも発表直後に同社に取材を行い、この「魔法の粉」の詳細を読者に紹介した。
 電子紛流体はその名の通り、粒子なのに液体のように振るまう特性を備える。同社のナノテクノロジー研究によって生み出されたこの新素材は電気に敏感に反応し、帯電時には粒子同士が反発。この性質を利用してディスプレイの表示材料として液晶のように使うことができるのだ。

  -- 8< -- 8= -- この技術に関する詳しい説明は略させていただきます。 -- 8< -- 8= --

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/
ITmediaライフスタイル) - 10月21日17時38分更新

粒子なのに液体のように振るまう、というのはなかなかイメージがわかないのですが、
二枚の膜の隙間に鉄粉が挟まっていて、
そこに磁石を近づけると鉄粉が動き回る、という雰囲気の品でしょうか。
原理そのものはかなり違うと思いますが。


フルカラーで動画再生を行うようにすることも、原理的には可能らしいですから、
紙を超える表示装置の候補としてかなり有力であることは確かでしょう。
電車に乗りながら電子ペーパーに映し出された動画付きの新聞を読む、というような時代が
近い将来来るのでしょうか。
さすがにペンで書き込みができるようなもの、というのはすぐにはできないかもしれませんが、
そういう仕様になるのも案外遠くないかもしれません。


残念ながら山羊の餌にはならないと思われますが、
大きなインパクトを与えそうな「電子の紙」です。
今後の発展が楽しみです。