地方空港は何処も大変なのです。

不採算の2空路復活はしたが… 山形県、利用拡大に躍起

 路線廃止後、昨年から今年にかけ運航が再開された庄内空港(酒田、鶴岡市)の大阪線と、山形空港東根市)の東京線の利用拡大に、山形県が躍起になっている。いずれも「不採算路線」との理由から航空会社が撤退したため、復活後も搭乗率アップが至上命題。大阪線は今夏、帰省客への運賃助成で巻き返しを狙うが、東京線は決め手に乏しく、県も頭を抱えている。

 庄内空港大阪線は昨年10月、全日空の子会社エアーニッポン(東京)が撤退、代わって今年4月にフェアリンク(東京)が参入した。50人乗りで1日1往復運航しているが、4―6月の平均搭乗率は44.1%と低空飛行が続いている。

 「ビジネス客以外の需要を掘り起こしたい」と、山形県は7月から「里帰り・ふるさと訪問」に対する助成を開始。8月末まで関西から帰省する乗客に、片道2万8000円のうち6000円を助成する。7月は21人の団体客を確保したことなどから、搭乗率53.8%と、初めて50%を超えた。

 「関西は市場規模が大きい。県出身者も多く、草の根的に知名度アップを図るのが効果的」と県交通企画室。夏休み期間中にはこのほか、65歳以上の高齢者や20歳未満の若者を対象に同額の割引を実施する。

 国内4路線を運航するフェアリンクにとって、同路線は唯一、大手航空会社などと競合しない。「最重要路線」と位置付け、地元に営業担当者を配置するなどして認知度アップに取り組む。

 一方の山形空港の東京線は一昨年11月に廃止され、昨年4月に日本航空システム(東京)が1日1往復(134人乗り)で復活させた。今年7月末現在の平均搭乗率は、前年同期を6.5ポイント下回る59.5%に低迷している。

 山形県などで組織する利用拡大推進協議会は03年度、7000万円の予算を用意し1人当たり片道2000円の運賃助成を実施した。が、利用の伸び悩みから、助成実績は約2000万円どまり。本年度も7月末現在で約200万円と、前年度を下回る水準で推移している。

 観光関係者の多くは「運賃助成しても、1日1往復の航空路線では、低価格で15往復の山形新幹線には太刀打ちできない」と見る。運賃助成が効果的な庄内空港大阪線とは対照的だ。

 県は、大手旅行代理店10社が11月―来年1月に時期を統一して売り出す共通旅行商品に望みをかける。しかし、ある旅行代理店の担当者は「利便性が向上しない限り、魅力的な商品はつくれない」と、視界の晴れない東京線の現状にため息をついている。
河北新報
[8月7日7時5分更新]

他人事とは思えません。
仙台のすぐお隣、山形の空港のお話です。
仙台空港の便も欠航*1結構大変なようですが、何とか頑張ってもらいたいものです*2


確か、どこかの県で、飛行機に乗った人に記念品を配って
モノで釣って客集めをする、というのがあったようですが、
山形名産「ラ・フランス」が飛行機の中で配られるようになるのでしょうか…。


*1:縁起でもない誤変換です

*2:飛行機にほとんど乗らない人がこういうことを言うのもいかがなモノかと思われますが…